生の情報を発信するよう努めています。
腐らないように、鮮度を保ちつつ。
発酵したならば、それも一興ですが。
腐敗してしまうと、よろしくないですから。
なので、生の情報を。
──ただし、です。
生々しい情報については。
厳に慎むように、しているのです。
分かり易すぎて却って大味になってはなりませんし。
そう言うのって、品がないですから。
それに、生々しい情報と言うのは。
ある人がその人を特定するのには、充分すぎたりもするので。
要するに、具体的すぎる話。
つまるところ──あまり直近で起こった出来事についてとか。
僕自身がどこに住んでいるとか。
そう言うのが分かってしまうことだけは、発信しないようにしているわけなのですよ。
……えぇ、例えば。
方言なんかも、そうですね。
その地方でしか用いない方言と言うのがあり。
土着のかたほど、そうとは知らず用いているモノですが。
僕はそう言う単語をある程度知っているので。
文字にしないようにしています。
ただ、ちょっとしたギャグで。
用いたいときもあるので──そう言うときは。
各地の方言を混ぜて書いたり。
造語を多用したりして、ノイズを蒔いています。
すると、どうでしょう。
皆さんは──あなたは。
僕がどこに住んでて、職業は何か。
特定できたでしょうか──恐らく、できないんじゃないでしょうか。
……んー
僕、各方面から『秘密主義』だと言われるのですよ。
その理由が、最近は分かってきて。
意識しなくても僕自身の情報って、話したこと以外は伝わってこないらしくて。
であれば、意識して秘密にしてしまえば。
僕のことについて探ろうにも──さっぱり分からない、なんてことに。
なるんだろうな、と。
なので、自己開示しないことには。
僕の為人と言うのも、あまり分からないと言うことですか。
ただ僕──割と、自己開示することも好きなんですけどね。
精神的露出狂を自称しているくらいです。
聞いている相手が赤くなったり青くなったりするくらいには。
──それでも秘密主義と言われるのは。
どうにもなぁと、思わなくもないですが。
それも、致し方ないのかもしれません。
だって僕──自分のことは自分がいちばんよく知らないんですもの、ののの←←←