下巻を読まずに2年ほど経っていることに気付きました。
久々にゾロアスター教の教祖の話に聞き耳を立てる日を作りますかね。
個人的に『この人を見よ』のほうが好きなのですが←
……んー、もちろん『ツァラトゥストラかく語りき』も面白いのですよ。
あのエネルギッシュな文、正気でも狂気でもなかなか書けないモノでしょうから。
それに、高校倫理を履修したかたにはお馴染みの。
「神は死んだ」とか「これが人生か、さらばもう一度」とか出てきますからね。
学校で習ったことを実際に目の当たりにすると、じわじわと目の奥が熱くなってきません?
そう言う体験ができると言うだけでも読む価値はあるかなと。
高校を1年次で中退した僕が言うのもおかしいですけどね。
いや、倫理なんて習ったことねぇし←
閑話休題。
で、『この人を見よ』ですが。
24歳でスイス最古の大学であるバーゼル大学教授として招聘されるほどの天才だったニーチェが。
発狂する寸前に完成させたと言われる自伝です。
「自分がなんでこんなに賢いのか」について自画自賛しまくるモノで。
まるで腐りかけのバナナのような味わいを楽しめるモノなのですが。
読んでて嫌気が差してこないんですよね。
現代人の僕から見れば奇異な価値観も散見されるのですが。
やはり、腐っていないと言うのはいいモノですね。
バナナはやはり腐りかけがいちばん甘くて美味し……もういいですか、このネタ←
後ほど、『この人を見よ』についても。
再読するとしましょうかねぇ。
あくまで、読み返す程度に。
本って読もうと躍起になれば躍起になるほど、入ってこなくなっちゃうので。
あくまで、平静の状態で読むことが必要なんですよね。
……えぇ、発狂寸前の人の本を平静の状態で読むとか至難だとは思いつつもです←
まぁ、これもリハビリにはちょうどいいでしょう。
僕も無駄には生きていないのです──染まりきって融けることのないよう、浴びてみるとしましょう。