自分だけが満点を取っていて。
他の人が、揃いも揃って。
満点ではなかったとします。
そんなとき、今の僕であれば。
何も言わずに放置する。
……なんてことを選びますが。
それが、小学生の僕であれば。
恐らく、こう言ったことでしょう。
「なんで、満点を取らないようにしているの?」
──なんて。
当時の僕は、今よりもずっと。
自分にできているのに。
他の人にできないなんてことはない、なんて。
素朴概念が、根付いていましたから。
今は、違いますよ──えぇ、もちろんですとも。
自分にはできて、相手にはできない。
自分が1で、相手が0──それ以上でもそれ未満でもない話かと。
そして、自身が1だからと言って。
相手が1である必要はないですし。
相手が0だからって。
自分も0である必要も、ないのですから。
やっぱり、結論はいつも同じなのです。
自由にしたらいいじゃん、と←