koihaouka’s blog

ごゆるりと、ゆるゆるなさいませ。

夜の帳が下りる頃に

なんとなく、妄想しています。

「自分は生きていていいの?」と言われた日のことを。

 

そのとき、わたしは。

なんて答えるのだろう、と。

 

と、言いますか。

何を答えるのが、正解なのだろう、と。

 

思うことは、間違いなく。

「自分の与り知らぬところでありたかった」なのですが。

 

こうして、対峙しているところを想像すると。

わたしがその人に対して思った通りのことを言うとは、思えないのです。

 

少なくとも、別の言語に変換して。

当たり障りのあることを、言うんじゃないだろうかと。

 

ただ、そのときの言葉が。

何になるかが──どうにも、具体にならないのです。

 

「そうだよ」とは単純に言わないと思います。

「生きていちゃいけない人なんていないよ」と言う一般論も言わないと思います。

 

「当たり前じゃないの」と言うような。

実証不可能なことを安易に言わない気もします。

 

それとも、その場凌ぎの言葉を使わぬよう。

何度も言葉を選んで──何かを言うのでしょうか。

 

そのとき、考えに考え尽くして。

「いいえ、あなたは死ぬべきだよ」と言うことが──あるんでしょうか。

 

「ない」と断言するには。

この事象はどうにも、実証不可能で。

 

ちょっとだけ、紫煙のようにぼんやりと。

考えてしまうのでした。

 

そんな時間が。

いまは、とっても──愛おしいのです。