文庫のときから。
ボロボロになるまで読み続け。
頭の中に入れておいては。
『対決』の際には大きな味方になった本が。
今年、完全版として出版されていると言うことを知り。
購入してはじっくりと読んだわけですが──えぇ、本当に。
いい本だなと、思います。
スーザン・フォワードの『毒になる親[完全版]』は。
虐待を受けたと言う自覚のあるかたも。
そうでないかたも。
親から愛情を注がれて育ったと言う自覚のあるかたも。
そうではないかたも──ぜひ、読んでいただきたい1冊です。
作者が受け持ったクライアントの生々しい事例や。
親御さんとの『対決』そしてその後まで、(個人が特定されない程度に)詳細に書かれています。
そして、帯には。
「あなたはもう親を許さなくてもいい」と←
……え、なんてひどいことを、ですか?
あぁ、そう言うことであれば──なおさら、一読されることをお勧めします。
何のとは書きませんが。
当事者であるか否かと言う自覚については、この本では問いません。
それには、理由があるのですが。
なにぶん、この本に全て書いてあるので──割愛しますね←
──あぁ、中身が殆ど分からないですねこのままだと。
では、いち部分だけ。
『はじめに』と言う序章は。
こんな文から、始まります。
「そりゃあ、子供のころ親父にはよくぶたれたけど、それは僕が間違った方向にいかないようにしつけるためだったんですよ。そのことと、僕の結婚が破綻したことが、いったいどう関係あるんですか」
……これは、当時。
腕がいいことで評判の38歳の整形外科医の話です。
6年間暮らしていたパートナーに出て行かれてしまったらしく。
それでカウンセリングに来ていたのですが。
どうやら、作者の見立てでは。
「パートナーに謝って許してもらえたらいい」と言うような、簡単な話ではないように感じたらしく……あとは、お見込みの通りかと思います。
そのかたの親御さんは、いわゆる毒親で。
彼は親御さんを「尊敬している」ことにし、自身がされてつらかったことや苦しかったことに蓋をし続けていたのでした。
たたかれたことだってよくありましたよ。
でもそれはどこの家庭でも同じことでしょう?──そう言って、引き下がらなかった彼は。
とうとう、言葉に詰まり始め。
涙を浮かべ始めたのです……………………あれ?
この書き方だと、作者がクライエントを虐めてるみたいじゃね?
気のせいですからね、わたしの書き方がまずいだけです不悪←
──しかしながら、如何でしょう。
躾は子どもの発育上必要ですし、時にはひどいことも言ってしまうこともあるでしょう。
そして、抱き寄せキスをし。
スキンシップを図ることもあるかもしれません──が。
それが、行き過ぎているか否かを。
自分だけで判断(若しくは、無理やり納得)しようモノなら、上のクライエントのような状態になってしまっても、仕方のないことなのです。
この本は、そう言った方々の助けになります。
当事者のわたしが言うのですから──殆ど間違いありません←
……。
………………いや、断言しろよって話ですよね←
こればかりは、すみませんが。
色んなかたがいらっしゃいますから←
ですが、少しでも興味を抱いたかたがいらっしゃるなら。
ぜひ、手に取ってみていただきたい1冊です。
後悔は、させないでしょう。
……だから断言しろって?──エーメンドクセー()