ちょろっと。
カミングアウトを。
意識して記憶するのが苦手です。
意識せずとも記憶してしまうのが常なので。
と言いますか、意識しても記憶できません。
無理して覚えようなんて、どうやったらできるんでしょう?
──そしてわたしは、意識して忘却することが苦手です。
意識せずとも忘却できてしまえばよかったとも、何度も思います。
突然、記憶がなくなったと思いきや。
ふと、克明に思い出して──ずっと、頭の奥にこびり付いて離れないのです。
それが、わたしにとっての日常です。
もし意識的に忘却できるとしたら──この、頭を。
吹っ飛ばすしか、ないんじゃないですかね。
それとも──有機溶剤を吸って溶かしてしまうか。
つまり、何が書きたいかと申しますと。
忘れたいことってまぁまぁありますよね、と言うことなのです。
ただ、理想って。
忘れたいモノを忘れられることではなく。
忘れたいモノが対処可能なモノとなり。
心底どうでもよくなることなんじゃないでしょうか。
なので、一生忘れられないことと言うのは。
一生かけて付き合うしかないんだと思うのです。
するとなぜか。
言葉にしてみると大変な営みを経験しているなぁと思えるにも拘らず。
なんでもない日常に過ぎなくなってきて。
余裕ができてきて。
他のことを行う活力になってくるのです。
えぇ、すっごく、不思議なことです。
そして、ふとした瞬間に思い出そうとしても。
ぼんやりとしか思い出せなくなっていることに気付きます。
そこに、こびり付いてたモノが。
ボケて見えてくる──そして、そこからずっと眺めていると。
集会時に登壇したかたをじっと眺めているうち、周囲が見えなくなっていくのと同様に。
なんだか、見えなくなってくる──そして、ふと目を逸らすと。
見えてしまうことが多いのですから。
えぇ、本当に──不思議なモノです。
ただ、そのときには。
急に見えたために以前までのわたしなら嫌悪していた筈なのに。
以前ほど、嫌悪しなくなっている自分にも気付いて。
あぁ──こんなモノかと、落ち着くことができてくるのですよ。
そうやって、忘れたいモノと付き合い続けていると。
忘れたいモノを忘れようとすることが不毛なモノだと、分かってきます。
そんなのは、どっかの何かが。
持って行ってくれるのだと、分かってきます。
なので、忘れられないモノがあるときには。
ぜひ、向き合い続けてみてください。
忘れようとしても、忘れられないモノなので。
なんで忘れたいんだろうなと考え続けていると──そのうち、なんでもなくなることもあるのです。
……と、さっき思いました。
思いつきです、サーセン←←←
で、皆さんには──あなたには。
何か忘れたいこと、忘れるために行っていること──ありますか?
今週のお題「忘れたいこと」