koihaouka’s blog

ごゆるりと、ゆるゆるなさいませ。

ミスト

長く生きれば生きるほど。

発する言葉が具体的になっていく。

 

……なんて、思っていた時期が。

わたしにもありました。

 

実際には、逆で。

どんどん、抽象的な言葉が出てくるようになりましたね。

 

具体的な話をしてしまうと。

身バレのリスクが高まる、と言うのもそうなのですが。

 

自分の考えていることを発信するとなると。

元から抽象的なモノでありますゆえ。

 

それを具体的に変換するとどうなるかと言えば。

自分の考えているモノからさらに2段階、変換したモノをアウトプットしていることに他ならず。

 

それって最早、ベツモノでは。

なんて、思い始めたんですよね。

 

それに、分かる人にだけ分かればそれでいいや。

いや、それどころかですよ。

 

別に誰一人分からなくてもいいや。

自分さえ分かれば、それでいい──とすら、思うようになってきたのでさぁ大変。

 

どんどん、分かり易く変換しなくなっていき。

遂には分かる人を選ぶ文章の羅列となって、皆々様の元へ届けられるようになったのでした。

 

──うん、いいですね。

こう言うのが、いいのです。

 

そのほうが、面白いですから。

寧ろ──これで分かる人がいて。

 

「あなたはかくかくしかじかでこう言う意味で言っているのですね」なんて。

図星を突かれることがあるとしたら。

 

そのときは、莞爾として相手に向け。

『その通りです。ちょっとお話しませんか』とでも、言えるでしょうから。

 

──その日が来ても来なくても、どちらでもいいんですけどね。

わたしはわたしのしたいこととするべきことを、していくだけなのです。