今回のお題で思い出しました。
僕、リレーって昔から好きじゃないんですよね。
と、言いますか。
リレーなんとか、と言うモノが好きじゃないと言いますか。
何かを託すことも。
託されることも、好ましいことだとは思わないのです。
それなら、別のかた同士でやっていてくれと。
僕は僕でひとりを満喫していたいし。
できれば、最期については。
誰の記憶にも留まっていないくらいのほうが、ちょうどいいと思っているのです。
お悔やみ欄に出たとしても、誰も気に留めず。
葬儀の案内をしたところで誰も知らないから行こうとも思えない、と言う。
そんな人でありたいなぁと。
それくらい、自身の存在感が際立つことに対して嫌悪しているんです。
──なのに、ですよ。
なかなか、難しいところなんですよねこれって。
いくら、存在感を消そうとしたところで。
存在感を際立たせようとするかたが、どうしても現れるんです。
そして、活躍しないように。
誰の記憶にも留まらないように──と、したところで。
蓼食う虫も好き好き、と言えば。
けっこう、失礼なモノですけども。
そんなかたも、いらっしゃるので。
あぁ、本当に、困っているのですよ。
できれば、忘却していただきたいんですが。
適わないんでしょうねぇ──前世の僕が何をしたって言うんでしょう。
「あなたを忘れろって、無理でしょう」と大抵のかたから言われるので。
これはもう──参ったなぁって。
これからも、忘却していただきたいなぁって思いながらも。
こうして誰からも忘れ去られることなく──生きて死ぬんでしょうね。
嗚呼、何たる業でしょうか。
致し方ありますまい──えぇ、本当に。