この世に悪意があって。
あれこれ言う人はいない、と。
昨年、割りかし好ましい評価を下している上司に。
言われたことがあります。
だから、よく聴くといい。
──とも。
そのとき、思ったのは。
恐らく、このかたは。
聴くことでいいこと尽くめの人生を謳歌する運のいいかただったか。
聴くことでよろしくないことが起れど別に大差ないくらいの惨事しか経験しないかただったか。
その、どちらかなのかなって。
じゃあ、僕はどう思っているかと言うと。
悪意があってあれこれ言ってくる人は大勢いるし。
善意があってあれこれ言わない人も大勢いる、と言うことでしょうか。
あと、悪意があってあれこれ言わない人も。
この方の仰るように、善意があってあれこれ言う人もいる──なんて。
僕の場合、このように。
なんとでもパターンを抽出できることについては、相手に助言の形で提示しないことにしているのですけども。
このかたの場合には、この限りではないようで。
いい人なんですけどね──このかたは。
ただ、いい人の話を聴くことで。
いい人が経験したようないいことを。
それも、いいことだけを経験するなんてことは。
まず、あり得ないですので。
自身で考え、見極めるのが。
つまるところ、真っ当だろうなぁ──なんて、思うのでした。
……なんて話をすると。
人間不信を拗らせている、なんて言われかねませんが。
実際、そんなことはありません。
信じるに足る存在と考えた末結論づければ、一先ずは信じようとはしてみるのです。
それで足元を掬われ。
最悪の場合、死ぬこともあり得ますから──で。
その予兆でも出ようモノなら。
また査定をする──場合によっては関係を断ち切る。
この、繰り返しです。
で、関係を断ち切ったらそれまでかと言うと。
実のところ、そうでもありません。
この辺り、けっこう適当なんです──僕は。
なんにでも、特例と言うモノはありますから。
そう言った考えくらいはある──と言うことくらいは、付記しておきますね。
……あー、そんな存在?
さぁ──企業秘密です、あはは←