あの人には二面性がある。
とか。
あの人には裏の顔がある。
なんて。
話を聞くと思うのは。
「え、2つしか顔がないの?」と言うことですね。
どれだけコスパよく生きていたって。
顔が2つだけでいい、と言うことはないと思うのです。
誰かには誰か用の顔を。
そしてどこかではどこか用の顔を──なんて形作っていれば。
顔なんて、2つだけじゃ足りず。
人によって数えられないだけの顔が必要になる──と、思うのですよ。
多重人格者もビックリなくらい。
……まぁ、主人格が覚えていないパターンのほうが多いらしいですが、あの手のは。
──いや、人格が切り替わっていても。
各々の人格同士が記憶を共有していると言うパターンもあり得るそうですよ。
脳は1つだけですから。
それもそうだろうなぁって思いますが──少し不思議に思うことは、あるっちゃああります。
それは、人格を切り替えているのではなく。
性格を切り替えているのでは、なんて思うことも多々ありますから。
ですが──中にはそれが。
切り替えではなく切り分けであり、統合することで自身若しくは周囲に平穏が訪れる──と言うことも往々にしてあり。
その場合には、治療が必要なのだろうなぁと。
思うのでした。
……で、話を戻しますが。
顔って、2つで足りるんでしょうか。
自分の知り得る顔と知り得ない顔。
そして他者の知り得る顔と知り得ない顔があるとして。
その掛け合わせでできる組み合わせって。
4通りなんですよね──なので。
少なくとも、4通りの顔があり。
さらに自他共に知らない顔を計上不可なモノとして不可算とするにしても。
3通りは、顔がある筈なのです。
……と、なれば。
誰かにとって、その人の顔を知ってるか知らないかで考えると。
その人が知っていて誰かが知っている、その人が知らず誰かが知っていると言う2通りがあるので。
それを都合よく、「表と裏」と言ってもいいかもしれませんが。
大抵、物語で言われるような「表と裏」って。
その人が知っていて誰かが知っている、その人が知っていて誰かが知らない……と言う2通りのモノであって。
そこにその人が知らず誰かが知っていると言う要素が含まれていないわけですよね。
じゃあ、その誰かさんなんですけども。
そのかたの言う「裏」の顔って、一体。
なんなんでしょうね。
案外、何も考えてなかったりして──と、思ったり。
皆さんは──あなたは。
この、『顔には多面性があり自他共に不可知な顔を含めると最低でも4つは存在する』と言う仮定、正しいと思いますか?
それとも、間違っていると思いますか?
反例があれば、教えてください──ぜひ、参考にしたいです。