koihaouka’s blog

ごゆるりと、ゆるゆるなさいませ。

I'd been back.

昔々。

あるところに、校外学習をしている子どもがいました。

 

外に出て、見知らぬ場所を訪ねること自体を。

好ましいと思う子どもでしたが。

 

飽きる早さも折り紙付だったため。

もう帰りたい、と思い始めてしまいました。

 

それでも全てのプログラムが済むまでは帰れません。

じっくりと、虚しさを抱えながらも待ちました。

 

そして、帰る時間になったので。

バスに乗り、学校を目指すわけですが。

 

なぜでしょう。

わざわざ、子どもの家の前を通って帰ろうとするのです。

 

なので、毎度この子どもは。

こう思っていたのでした。

 

早く帰して。

わたしの時間を、返して。

 

 

 

 

──で、昨日のわたし。

『帰して......』と思いながら、ホワイトアウトした田園風景を眺めています。

 

こんなの、昔。

青春18きっぷで見て以来です。

 

また、こんな風景と合間見えるなんて。

夢のようでした(訳・気が遠くなりそう)←

 

ですが、昔と違って。

これは、集団行動ではなく。

 

行動の自由が制限されているわけでも。

ないのです。

 

なので、本を読み始めました。

どっちみち、隣の市に着くまでは停まらないのです。

 

であれば。

楽しんだモノ勝ち、なのです。

 

──と、言うことで。

太宰治の『人間失格』を読了しました。

 

新潮文庫版の100ページ目が。

わたしはいちばん好きです。

 

世間が許さない?

──あなたが許さないんでしょ、と言う内に秘めた思いを。

 

同じ様に思い、代弁している人がいることに。

衝撃を受けるなんて、あるんだなぁと。

 

初めてこの小説を読んだときに、思ったモノです。

生きにくさを感じているかたにも、そうじゃないかたにも。

 

オススメしたい、1冊です。

──あー、それにしても。

 

楽しい休日を過ごしました。

また明日、仕事するとしましょう。