よく、「頭が働くと会話が成立しにくくなる」
なんて、言いますね。
と、言いますか、僕が。
よく書いてしまうわけですけども。
──そうですねぇ。
僕、昔からギアチェンジが苦手なのですよ。
同じギアのままでずっと稼働すること。
これ自体は、得意なのですけども。
ハイギアのモノを。
ローギアに切り替えようとすると。
すっごく、疲れるんです。
逆も然り、でして。
それと──ハイギアとローギアで言うと。
頭が働いている──と言うか、働いている感じがする──のは、前者なので。
ハイギアにする方法なら、幾らでも持っているのですけども。
ローギアにする方法については、それほどレパートリーが存在せず。
ローギアで会話しようとする人と、一緒に話すと。
僕も合わせられないし、向こうも合わせられない……なんて、事故が発生し易くなるんですよね。
ですので、「頭が働くと会話が成立しにくくなる」と言うのは。
正確には、「頭が働くとハイギアとローギアの切り替えが難しくなる」と言うことなのです。
──んー、ローギアにして稼働し続けるためのレパートリーですか?
高齢者のかたとお付き合いすることですかね。
それも、要介護認定貰うようなかた。
あとは、ちょっとでも普段通り話したら消えてしまうんじゃないかってくらいに。
弱っているかた、ですね。
そのかたであれば、ローギアにするのは簡単なんです──と言うのも。
何も意識しなくても。
そちらにスイッチしてしまっているので──楽、なんです。
勝手に切り替わるから、楽なんですよね。
切り替える必要がないから──錆び付いたトコに引っかかって悲鳴を上げることもない。
なんでそうなるんでしょうねー
気付いたときにはそうなります──んー
そう言った人と、出会う機会が他のかたよりも多かったし。
自分自身が当事者に片足を突っ込んでいるから、でしょうか。
……いや、高齢者じゃねぇし。
まだぴっちぴちだし?え、死語?私語なら謹んでいただきたい←
……ところで。
そんなとき、なんですが。
つまり、高齢者のかたとか。
死ぬほど弱っているかたと話をしているときに。
所謂、健常者のかたがいらっしゃるじゃないですか。
特に、福祉の手を借りなくてもどころか借りなければならない存在すら知らないかたのことですけども。
そんなかたと、同時に話をするのは。
けっこう、難しいと感じています。
どっちかにしたいんですよね。
健常者だけとか、心身ともに弱っているかただけとか。
僕の、性質的に。
どうしても、です。
じゃないと、僕のギア。
壊れて言うことが効かなくなってしまいそうで。
そうなったら、そうですねぇ。
──嗚呼、やっぱり。
アナログだけじゃなくて。
デジタルにも強くならないと、ですね←