──ちょっとだけ、胸の内を吐露させてください。
わたしは、人の思っていることを信じていないと言うことを。
その人が何を思考しようと。
どんな感情を抱いていようと。
こちらには、預かり知らぬことであると。
わたしは、思っています。
なぜなら、わたしが見聞きすることや。
感じることが全てであり。
その人が何を思ったかとか、考えたとか。
何を感じているか──なんてことは。
知ったこっちゃ、ないからです。
なので、皆さんは──あなたは。
わたしに、嘘を吐いてくれても構いません。
そして本当のことを伝えてくださっても、構いません。
どちらでも、いいことなのです。
ただし──言ったことや書いたことというのは残るモノです。
その人が言ったことや書いたことで。
こちらがなんと思い、考え、感じたかについても──同様に。
つまり、何が言いたいかと言いますと。
あなたの行為そのモノについての事実は信じるよ、と言うことです。
それを元に、わたしはとある人を糾弾したことがあります。
権力に加勢してもらおうとしたときに──腰の重そうな人に条文を見せ、動いてもらったこともあります。
そして、事実をもとに。
とある人を合法で糾弾し、三大自由を剥奪したことがあります。
こればかりは、事実なので。
白状しますが──えぇ、そうです。
わたしは、そんな人です。
あなたの思っていることや考えていること、感じていることについては信じませんが。
その、表に出たことについては信じます。
なぜなら──それは、主観的にも客観的にも事実そのモノだからです。
それでもよければ。
嘘を吐いてくださっても構いません──と、言うことです。
あはは。
大丈夫です、それ以外は無害ですから、わたしは。
いい話、誠実さを売りにしているのです。
そしてそれは──とある人達にとっては、恐ろしいモノに映ると言う話なのですよ。
まぁ、それを事実と採るか否かは。
皆さんに──あなたに判断を、委ねますが。
それもわたしにとって。
表出しなければ預かり知れぬ話──なんてね。
今週のお題「告白します」