ふと、「そう言えば冬至を過ぎたなぁ」と思っていたら。
思い出したのですが。
先週の頭に、どうしても。
天麩羅を食べたくなって。
タネ作りのために、南瓜をですね。
せっせと、切ってたんですよ。
そうしたら、人差し指が熱くなって。
気付いたら、指に刃が入ってたんですね。
で、離せばよかったのですが。
『二十日鼠と人間』のレニーの如く、ずっと指に刃を入れてしまったんですよね。
まるで、指を南瓜と思い込んでいるかのようでした。
それくらいの強い力で。
本来なら、脊髄反射で刃を離せそうなモノなのですが。
どうやらその辺が上手く機能しなくなってるんだなぁ、と。
どこか他人事のように思ったあと。
「はなれろー」と思いながら、指と刃を離したのでした。
ジンジンと切れ込みの入った指が熱を発しているので。
ぺろりと、舐めてみました。
血が出たなら、なんか味がある筈だったのですけども。
なんも味しないので、「おっかしいなぁ」って思いながら口から指を離したら。
どぷっ
──つぅー……
……と、指から赤黒いのが流れてきて。
それを観て、ちょっとだけ。
ぼーっと、してしまいましたとさ。
恍惚しながら絆創膏を貼りはしたのですけども←
……なんか、流血って好きです。
自分のトコから温かいのが流れていくのを見ると。
わたしも一応、生きてはいるんだなぁって。
そう、思えるので。
ただ、傷自体はしっかり塞がないと。
さらに生きていることを実感せざるを得ないことが発生しますからねぇ。
例えば、必要以上の痛みとか。
苦しみ、その類を。
……ですが、すごく不思議なことが起こりました。
痛くなかったんです、切ったとき。
あと、脊髄が全く反応してくれなくて。
脳で処理するしかなかったのは。
今、考えてみても。
生きるのに向いていない事象だよなぁと、思いました。
熱されたモノに手が当たったら、引っ込めますよね。
同様に、痛ければ引っ込めると思うのです。
それが、機能しなかった。
これが、なんとも──んー
体内で麻酔でも自己生成してしまってたりして。
それは何で構成されているんですかねぇ──エンドルフィン?
それとも、ドーパミン?
嗚呼、賭け事には手を出さないようにしないと←