知らんがな
誰かの話を。
僕は訊いていないのです。
あなたの話を。
訊いているのですよ。
なので、「××が言ってた」とか。
「⚪︎⚪︎が言ってた」とか。
至極、どうでもいいのです。
あなたはなんて考えているのか。
それであなたはどう動くのか。
何を僕に見せてくれるのか。
それを、教えてはいただけないだろうか。
それ以外、どうだっていいことです──あれ?
前、これやるって言ってませんでした?
なんでやってないんですか?
いつ、やるんですか?
愚かですねぇ、あなたは。
──と、わたしが本音を言うと。
死人が出るので。
目の前では言わないわけですが。
わたしは優しいのでしょうか。
それとも──えぇ、あなたは。
どう思いますか?