断罪者かく語りき
行動を予測する学問を齧ったかたが。
よくやらかすミスがあるとすれば。
そのことについて誰かについても。
同様に当て嵌まると思い込み。
そのもとに推論。
と言うか邪推をし。
歪みきったバイアスを理論武装で構築させていき。
行動を予測するどころか捻じ曲げようとしていき。
武器と言うよりも。
ただの凶器になれ果てる、と言うのがありますが。
ここで気を付けなければならないことは。
行動を予測する学問と言うのは、相関関係を求めるモノであり。
絶対的な因果関係を求めるモノではない。
と、言うことなのですよ。
だって、人の思考形態なんて様々ですし。
各々がそれぞれ違う自我を保持しているわけで。
しかも、行動を予測する学問を学んだか否かどころか。
生まれも育ちも誰一人として同じ道を歩んでいるわけではないのですから。
モノの見方や、聞こえ方。
その他の感じ方だって、全く異なっていても当然なのですよ。
同じ言語を用いているからと言って。
同じ感覚を共有しているとも、限らないわけです。
なのに、ちょっと齧った程度で。
恰も森羅万象の法則の如く相手を断じると言う行為は。
見当違いも甚だしいのです。
学徒諸君は努々お忘れなきよう。
……と、僕が言われたらたぶん。
僕が勘違いしてようがしてまいが、ガクガク震えてしまうでしょうから。
えぇ、自信を持ってそう言うことにしましょう。
さぁて──そんな愚か者、どっかにいないカナァ?←←←