ブレイク・。・スペル
あまり褒められたことじゃない話をします。
僕、物理的にだけ近しい人が。
僕の冷静な一声によって。
縮こまり震える様を眺めているのが。
身体の芯から熱くなるようで。
すっごく、好きなんです。
精神的に近しい人には、したくないので。
しないようには、しているのですが。
物理的にだけ近しいなんて。
進路を塞ぐ石ころのようなモノなので。
どかすことができれば。
いち早く行ったほうがいい──と、僕は思うのです。
それが、相手が静物ではなく動物であるがゆえに。
いちおうはこちらと共通の言語を有しているときたならば。
言葉を発するほうが、消費エネルギーも小さく。
それで相手がどいてくれるならば──これほどコストパフォーマンスの高いことはないわけで。
フィジカルな動作を相手に委託してしまえば。
残ったエネルギーをこちらが別の手段に──自由に──用いることができます。
そう考えると。
やはりこれも、褒められた話ではないのですが。
少しは言葉を使うことができて。
よかったなぁと、思うのですよ──えへへ←←←