見積もりは精確に
「井の中の蛙」のあとに。
何が続くかを、ご存知でしょうか。
……はい、「大海を知らず」ですね。
ご存知のかたも、多いのではないでしょうか。
僕からしたら。
井戸の中にいるなら海を知らなくても不思議ではないだろうと思うのですが。
実際、その蛙が初代であり。
井戸自体が海からそれほど遠く離れた場所になければ。
大海を知らず、と断言しなくとも。
なんて、思わなくもないのです。
……え、井戸が海の近くにあってもそこの蛙は大丈夫なのか?
モノの喩えなので細かいことは気にしないのです←
人間を蛙に置き換えたように。
蛙を人間に戻してみたときの、話なのですよ。
……で、人間の話なのですけども。
クローズドな社会に、その人がいたとして。
どうせ小物だろう、と見縊るのは。
如何なモノかと、思うのです。
もしかしたら、大海を知っている程度の人以上に。
善く、知っていることを吟味せぬまま「そんなモノ」と断じるなんて。
もったいないですし。
何よりも失礼だと、思うのですよ。
──あぁ、そうそう。
因みに「大海を知らず」の後は、ご存知でしょうか。
「されど空の青さを知る」と来ます。
果たして、小物だと見縊った大海を知った程度のかたがたは──空の青さまでも、知っているモノなのでしょうかね。