好き嫌いはいけません
国試の中で。
法令に基づく問題と言うのがあって。
要するに、決まり事のようなモノなので。
「覚えていないとお話になりません」と言う問題ばかりなのですが。
けっこう、苦手なんですよね。
つまらなく感じてしまうので。
茹でていないマカロニのように。
食えたモノじゃないからと。
何度、茹でても。
美味しくならないのですよ。
このマカロニ、実はプラスチックなんじゃないかって。
思いたくなるくらいに。
それで、今度は煮ることにして。
ぐちゃぐちゃになったモノを漸く嚥下しては。
こう、叫ぶのです。
せーの……
やっぱり美味しくないっ!!
……ただ、勉強しないことには。
試験で解けずに落ちてしまうので。
地道にコツコツと。
ドロドロした味のしないマカロニを修行の如く啜る毎日を送っていたら。
最近、問題を解いたときに。
法令についての問題を、即答することが多くなってきたのです。
正確な数値が出てこなくても。
それではないことが明らかだと言うことが。
直感で、分かってきて。
そして該当ページに戻って確認してみると。
今度は、その数値が。
ちょっとずつ──なんでその値なのか、とかが。
分かってくるように、なってくるのです。
これが、なんとも不思議で──えぇ、本当に。
面白いなって、思うように。
なってきたのです──ですから。
試験まで残すところ、1ヶ月ちょっとですが。
もう少し頑張ってみようかなーって。
そうそう、きっと。
このドロドロのマカロニも美味しく感じるときが来るでしょうから。
ずずず……
…………………………うぅうぅううううぅ。
やっぱり美味しくないっ!!