祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
……と、口遊んでみると。
まぁ、分からんでもないかな──と、思うようになりました。
特に、祇園精舎の鐘の声なんて。
何度も聴いていないと、2段目の響きには聞こえてこないのではないでしょうか。
常に同じ音。
同じことの繰り返しが起こると。
どれだけ満たされていても、慣れてくるモノです。
ウエストサイズが減ってもいないのに、ボトムズが緩く感じてくるように。
そして、別のを探して着るのが常なのに。
この日常に於いては、飽きようが飽きまいが──ずっと、繰り返すしかないのです。
これを、繰り返しているうちに。
人は老い、やがて死ぬのでしょうけども。
それを受け入れたとして。
その先に何をしようかを考え、実行し続けるか否かで。
自分らしく生きられるか否かも、違うくなってくるのでしょう。
生きているようで、生きていない自覚のあるかたは──何か、挑戦してみるのもいいと思うのです。
仮令、結果は変わらなくても。
過程が異なることで結果をどう受け止められるかについては、だいぶ違うことのほうが多いと言うことについては──言及しておくと、いたしましょう。
では、よい月末を。
そしてよりよい12月を──明日を、迎えましょう。