──そう言えば。
わたしの趣味について、ちらっと。
破滅願望があります。
破滅へと向かう快楽と言うのが、どれほど強いモノかを。
知っていますので。
また、従いたくなりますね。
自分が自分でなくなっていく感覚、と言いますか。
麻酔が効いてくるときの感覚に、近いですね。
ぼぅっとしてきて。
自分がどんどん希薄になっていって。
いるのかいないのか、分からなくなってきて。
目の前がどんどん、ぼやけて──暗くなっていく、あの感覚が。
抗いがたいほどの睡魔とともに、やってきて。
とうとう、消えてしまうあの恍惚が。
──すっごく、好きなのです。
そんなときに、抗おうと思ったら大変です。
すっごく、苦しいです。
そのまま流れに乗ったら気持ちいいし楽なのに。
息をしようとするんです。
肉体の動きが追い付きません──軋むし痛いし悲鳴を上げたくなります。
少しでも息をしようと踠くだけでもキツいのに。
吸ったら吸ったで全身がドッと活性化して熱くて痛くなってきます。
全身に電気が走るようで。
自分が何をしたいかも、分からなくなっていくんです。
そして、力尽きそうになって力を抜いたときの。
あの静寂と安息──これに抗う?
いやぁ、ご冗談でしょう。
なんて、思いますよ実際。
生きると言うのは、実際にそう言うことで。
生きている状態である以上、それが当たり前であり。
当然のように、その一択で生き続けるのが。
この世に住まう大半のかたがた、と言う認識なのですが。
辛くも、その一択じゃなくなってしまう人がいるのです。
死に際に分かればいいモノをもっと早くに知ってしまうマセガキのような存在が。
そのうちのひとりが、わたしだと思っています。
共有しにくいですか?──それが健全なのですから、大丈夫です。
ですが、万が一。
「よくわかる」と言うかたがいらっしゃるとすれば。
──それでも生きている状態である以上。
死ぬことには苦痛を伴うし、生きていないとできないことしかこの世には存在しないため。
勿体ないんですよ、と。
自分に言い聞かせるかのように、即答するんだと思うのです。
……生きたいのかって?
そんなバカな──知っているけど感じはしないことに希望は持たないですよ。
ただ、死にたいとも思っていません。
理由は上記の通りです──同じ理由です。
ただ、間違って実行してしまわないようにはしたいところです。
明確に自分の意思で行うことなので、過失も故意もありません。
取り消しがこればっかりは、不可能ですし。
間違わずに行ったとして、果たして。
確実に逝けるかを考えると。
どうでしょうねぇ──実際には、と。
わたし、どうにも悪運が強すぎるので。
どうやっても生き残ってしまう気がするのですよ。
そして、重い障害を抱えて。
死ぬまでさらに苦しむと言う曰く付きで。
──死ぬこと?
怖いんですか、それ。
死に至るまでに得る苦痛と失う快楽。
これが、個人的にはいちばん恐ろしいのですが。
あなたは──いかがでしょう。
何がいちばん、怖いです?
……と。
久々に、強い関心ごとについて書いたためか。
ちょこっと、長くなりましたし。
テイストがヘビーになってしまいましたね。
次の日には、もうちょっと軽いのでいきましょうかねぇ。
ではでは、今日はこの辺でー