「真実から目を背けるな」と。
そうとおっしゃいましても。
頭を洗っているときに。
後ろに何かがいる、と過ったときに。
後ろを見ることができますか、と言う話になると。
「いや、恐い」と宣いやがるかたがいらっしゃるのは。
なんとも、まぁ。
くたばりやがれでございますが←
常に後ろを見ることができないのでは。
風呂場で土左衛門様となるが定めですので。
観念するか。
別のことをするか。
鼓舞し立ち向かうか。
するのが、基本なのですが。
そんなとき、「いないよ」と。
言うかたがいれば。
そんなかたが、そっと傍にいれば。
どれだけ心強いか、と言うことなのです。
なので、「真実から目を背けるな」とは。
軽はずみに言うべきことではなく。
そのかたが立ち向かい真実を見つめ指針を見つけるまでは。
お手伝いする必要がある、と言えましょう。
……え、風呂場で?
もちろん、「いないよ」と言うのです──背後で←←←