わたしが誰かにとっての天使ならば、
他の誰かにとっての死神で構わない。
と言うのが、わたしの持論です。
たまに書いて確認しておかないと、風化してしまいますね。
今はどうなのか。
ちょっと違うくなっていないか。
そう言う、確認の意味でも。
持論の想起と書き起こしは、重要なことなのです。
……え、天使と悪魔じゃないかって?
天使と悪魔って、好きと嫌いくらい似ていますし。
他の誰かについては、好きも嫌いもないじゃないですか。
箱を開けたらいるかいないか定かじゃない猫くらいどちらでもいいモノです。
なので、死神。
好き嫌い関係なく近寄る災害のようなモノです。
他の誰かにとっては、それでいいんですよね。
天使でも悪魔でもなく、死神でいいと。
そして、こう言う持論にすることにより。
結局、他の誰かが瞬間的に誰かにならざるを得なくなると言う寸法です。
……だって、そうですよね。
万が一、わたしが誰かを手にかけようとした時点で。
他の誰かって、誰かになっているんです。
すると、天使にならざるを得ない。
わたしは自覚的に死神にはなれないんです。
この持論を持っている限り──だから、この持論を変えたくないんです。
将来、気が狂ってわたしが消失したとしても。
この持論を抱いたままでいてくれればなぁと、思わずにはいられません。
嗚呼、わたしがわたしのままでありますように。