本年もよろしくお願い申し上げます。
──うん、そうですね。
このほうが、万人共通と言えます。
昨年はそこかしこで、訃報が相次ぎまして。
新年を迎えたことについて『おめでとう』とも言い難い状況が続きましたから。
本年はより一層、自重する方向で。
──えぇ、本当に。
どれだけの人が生き残り。
どれだけの人が年を越せず。
そして──どれだけの人が、生まれたのでしょう。
興味が尽きません。
今、こうしてふと考えているうちに。
この世で、どれだけの人が生まれ。
どれだけの人が──死んだことでしょう。
皆さんは──あなたは、生き残ったようですね。
それに関しては衒いなくこう伝えることにします──おめでとうございます。
できれば、僕と仲良くしてくださるかたには。
僕よりも心身ともに生き延びてもらえると助かるなぁと思うのですが。
そのほうが、僕が楽しめる筈なので。
最期まで──あぁ、ですが。
僕自身、誰かを看取ったり。
誰かが死に瀕していく過程を見ていることが好きな人なので。
永続的な快楽を求める僕としては。
前者がベストで後者がベター、と言うところでしょうか。
できれば、生きていてもらいたいし。
僕より先に旅立ったとしても──それはそれで、とも思います。
えぇ、生き物に寿命があってよかったと思いますよ。
だから僕は大切にしようと、思えるのですから。
死んでしまったら、これ以上楽しむことができないですから。
その存在とは──ネクロフィリアの傾向があるかどうかも分からない今だからこその感想を、ここに書き捨てつつ。
まぁ、その存在との記録は。
いつまでもこの──頭の中に、残り続けるわけですがね。
さてと。
本年はどれだけのかたが生き残るでしょうか。
僕も含めて。
嗚呼、明日は我が身ですね。
では、改めまして。
皆様──本年も何とぞ、よろしくお願い申し上げます。