グリッサンドで目覚める昼下がり
同級生のピアノリサイタルへ出かけてきました。
凡そ、10ウン年ぶりに顔を見ましたわ←
……いやぁ、変わってなかったですね。
人柄のよさが、です。
髭が濃くなっていましたし。
姿はいくらか大人っぽくなっていたのですが。
内面については、当時のままだったなぁと。
いやぁ、立派になって←
最後に、一礼したと思いきや。
首を前に出すような若者らしい会釈をしていたのも。
何度もステージに戻ってきては。
深々とあちこちに礼をして帰っていくのも。
まぁ、あの当時から変わってないなぁと。
そんな人でした、あの子は。
──わたしは、どうでしょうね。
個人的に、あれこれ変わったと思うのですが。
人柄も、性質も。
だいぶ変性したと思います──主に、食えない方向へ←
もしかしたら、あの子も。
わたしに「変わってないね」と言われれば。
同じようなことを、思うかもしれませんが。
当時の状態でずっと記録が止まっていると言う前提があるわけですし。
幾らか修正をしたくなる、と言うのも。
綺麗なままそのまま記録されたままでいてほしい、と思うのも。
また、人の性なんですかねぇ。
あの子はどちらでしょう──と言うか。
わたしは、どちらでしょうね。
両方?──アンビバレントですねぇ、まさしく。
いいリサイタルでした。
わたしは、満足です。