離れていく意識の中にいる
昔は夏が好きだったんです。
いちばん、ですね。
夏休みは長いし。
暑いほうが眠り易いと言う、奇特な子どもだったので。
あと、今ほど。
日差しを浴びても、問題なかったですから。
今は、違いますけどね。
燃えて灰になります、へけっ←
……と、言うことで。
と言うことでも、ありませんが。
今なら、冬がいちばんです。
昔はいちばん、嫌いだった筈なんですけどね。
不思議なモノです。
冬休みは短いし、寒いのが苦手な子どもでしたから。
今は、そう言うのがないんですよね。
そもそも、暑いとか寒いとか。
よく、分からなくなってしまいまして。
神経系が参った、と言うことではないと思うんですけども。
昔ほど、キツいと思わなくなったんです。
……感じなく、なった。
痛ければ、痛くなくなればいい。
ただ、それだけ──なので。
少しも暑くも寒くもない。
と、言う感覚なんです──今の身体。
……まぁ、身体は正直なので。
ダメージは受けているみたいなんですけどね、反応から察するに。
嗚呼、由々しき。
乖離している感が否めません、えぇ。
……と言う前提で、お話しますが。
一年間ずっと同じ季節になるとしたら、そりゃあ。
冬がよいのです。
寧ろずっと、冬でいい。
冬は、死の季節。
一層の静寂を纏う、そんな季節です。
なので、ずーっと。
冬のままでいいって、そう思っています。
諸々に悪影響を及ぼすことは想像に難くありませんが。
そんなの、他の季節に固定されても同じことでしょうから。
自分の希望は、そうだと言うことで。
ひとつ、お収めください──と、言うことで。
皆さんは──あなたは。
一年間ずっと同じ季節になるとしたら、春夏秋冬のうちどれがいいですか?